歳時記

袴の修繕

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 私がニラんだとおり、愚妻は今日の午後、袴(はかま)を縫っていた。
 礼を言おうかと思ったが、やめた。
「ちょっと、どんな魂胆があるのよ」
 と、あらぬ誤解を受けるからだ。
 実を言うと、魂胆はある。
 もう一枚、袴が欲しいのだ。
 だが、いま買うと愚妻はブチ切れるだろう。
 ここは数日、冷却期間を置くのが君子の処し方だ。
 あれやこれやと気をつかい、着物生活も楽ではないのだ。

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