歳時記

カチンときた大学病院

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 今日の午前、大学病院へ鎮痛剤アレルギーのことで診察に出かけた。
 月曜と水曜が、部長の外来診察日だと聞いていたからだ。
 雑用山積で時間がなかったが、
「行けるときに行かなきゃ、いつになるかわからないわよ!」
 愚妻にケツを叩かれて出かけたのである。
 で、皮膚科の窓口。
 診察を申し込んできた愚妻が浮かない顔で、
「部長が診るかどうか、部長に聞いてからでないとわからないんですって」
 そんなものかと、しばし待っていると、看護婦さんがやって来て、
「部長は予約しか診ないそうです」
 と言う。 
 なるほど、飛び込みじゃ無理か。
「じゃ、予約をお願いします」
 と言うと、
「部長は予約を受けていません」
 私は「?」である。
 予約しか診察せず、しかも予約を取らないとなれば、要するに初診は「診察しない」ということではないか。
 そうならそうとハッキリ言えばいいのに、フザケた部長である。
「他の医師でいいですか?」
 と看護婦さんがきくので、私は言った。
「別に部長に診てもらいたいわけではないが、以前、ここの皮膚科で診てもらったとき、若い医者が頼りないのでさっさと帰った経緯があるんです。部長なら、少しはまともだろうと思って、それでお願いしただけです」
 看護婦さんが悪いわけではないので丁重に告げて、今回もさっさと帰った次第。
 こんな部長じゃ、どうせ頼りにはなるまい。
 別の大学病院に行くことにしたのだ。

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