今日(といっても正確には昨日になったが)、市内の夏期空手道大会があった。
私の道場から60名ほどの子供たちが出場した。
みんなにメダルを取らせてやりたいが、そうはいかない。
勝って喜ぶ子供はいいとしても、負けた子供たちをどう励ますか。
本部席で試合を見ながら、そんなことばかり考えるのである。
それにしても、試合をしているときの子供たちは見違えるようだ。
普段の稽古ではふざけていても、試合に臨むときの顔は真剣そのもので、
勝敗はともかく、
(結構やるじゃないか)
と、嬉しく見直すのである。
武道の試合は1対1で戦う。
誰も助けてはくれないし、他人を頼ることもできない。
自分ひとりで恐怖に打ち克ち、頑張るしかないのだ。
ここに武道の素晴らしさがある。
そして、子供は試合に出ることで人間としても成長していく。
勝っても負けても、それなりに何かをつかんで欲しいと、心底、願うのである。
試合と、子供の成長
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