浜名湖で、訓練中のカッターボートが転覆して、女子中学生1人が亡くなった。
亡くなった女子中学生のご家族の心中は、察してあまりある。
その一方で、事故究明が始まっている。
校長の判断、青年の家の判断、曳航方法など、どこに責任の所在があるのかが検証される。
私は、空手道場で子供を預かる者として、子供の事故が起こるたびに「安全」について考えさせられる。
私の道場でも、稽古が始まるまで子供同士が組手をして楽しんでいる。
(ケガをしなければいいが)
という心配と、
(いや、この程度のことはやらすべきだ)
という思いが交錯する。
それで、やめさせはしないが、注意深くそばで見守り、安全には細心の注意を払っている。
しかし、それでも〝事故〟は起こる。
たとえば稽古のあと、子供たちは雑巾で床を乾拭きするのだが、つんのめって顔を床に打ちつけ、鼻血を出した子供もいる。
だから稽古中はもちろんのこと、子供たちが道場にいる間は一瞬も気が抜けない。
それが指導者の責務だ。
浜名湖の転覆事故は人ごとではないと、自分を戒めるのである。
浜名湖の転覆事故
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