面白い川柳である。
《仕分け人 妻に比べりゃ まだ甘い》
第一生命保険が20日発表した「サラリーマン川柳コンクール」で、第1位になったものである。
仕分け人というのは、きっと蓮舫議員のことなんでしょうね。
そういえば、結婚したての若いフリーライターが、
「女房のしゃべり方が、仕分けするときの蓮舫議員にそっくりなんですよ」
と、私にボヤいたことがある。
「あなた、毎晩、飲んで帰らなければいけないんですか」
「仕事のつき合いなんだから、しょうがねぇだろ」
「飲むことが仕事にどう関わっているか、きちんと説明してください」
こんな会話がかわされるのだという。
確かに、これじゃ、やりにくかろう。
公益法人のムダを追求するのはぜひともやらなければならないが、この〝発想〟を人間社会や人間関係に持ち込むのはいかがなものか。
「なぜ」
「どうして」
と追求されたら、私の言動など矛盾だらけで、即刻、仕分けされてしまうだろう。
矛盾だらけで生きているのが人間である以上、ムダも当然ある。
ムダによって心が豊かになることもあるのだ。
公益法人にとってムダは「悪」であっても、人間にとってムダは「善」だと私は思うのである。
このことを、愚妻に話して聞かせると、
「それって、自己弁護じゃないの」
言外に、
「ムダが人生をどう豊かにするか、根拠を示せ」
と言っているのだ。
どうやら女というのは、生まれながらにして、仕分けの能力を持っているということか。
逆らうことの愚かさを、私は悟ったのである。
女と「仕分け能力」
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