普天間基地移転問題より、沢尻エリカの離婚ニュースが話題の上位に来ている。
(なんだかなァ)
と、私など思ってしまうが、進歩的文化人にこれを論評させれば、
「普天間とエリカ様が同時に話題になってこそ、健全な民主主義社会」
なんてことを言うのだろう。
でもなァ。
普天間をはじめ老々介護、リストラ、新卒の就職難、国家財政の危機、保育所の待機児童などなど、日本は問題山積。
その一方で、エリカ様の離婚フィーバー、韓流ドラマに熱気する中年女性、ゴールデンウィークの出国ラッシュ。
各人が好き勝手にすることこそ健全な民主主義社会なのかもしれないが、それでも私は、
(なんだかなァ)
という思いがするのである。
そういえば前夜の居酒屋で、
「民主党の政治は何だ!」
と、臨席のお父さんが福祉行政の貧困さについて怒っていたと思ったら、
「それがさ、ゴールデンウィークは家族でグァム島に旅行。カネがかかって、まいっちゃうよ」
と嬉しそうに同僚に話していた。
このときも私は、
(なんだかなァ)
という思いを抱いたものだった。
結局、人生、強く生き抜くには、他人をして「なんだかなァ」と思わせるような、節操のなさが必要なのだろうと、逆説的に思う今日このごろなのである。
「なんだかなァ」と思う日々
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