歳時記

人生はサーフィンのごとく

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年明け早々の〆切がないのは何年ぶりだろうか。
〆切はかかえてはいるが、私にとっては難物のテーマなので脱稿は春先か。
そんなわけで、年末年始はゆっくりである。

今日も朝までアマゾンプライムのビデオを手当たり次第に観ていた。
だが、すぐに構成やセリフが気になり、私の次作のヒントにと思いつくままメモをとったりしているうちにストーリーが進行。
伏線を見落としたりして、ちっとも楽しめない。
因果な商売である。

オミクロン株が流行の兆しだが、昨年のような緊張感は世間にはない。
だから、あれやこれやとアポが入り、明日の午後は銀座で打ち合わせだ。
加齢につれてヒマになるはずなのに、毎日があわただしい。

結局、人間は、海の波に途切れがないがごとく、雑用に追われて一生を送るのだろう。

「これが終われば」
「○○歳になったら」
という「区切り」を設けて自分に言い聞かせるのは、
「この波が止まったら」
と思うのと同じで、愚かの極みである。

人生を波にたとえて「凪ぎ」だ「荒波」と言うのは、そういう意味なのだ。

よし、今年は人生の波にスイスイ乗って行こう。

「人生サーフィンである」
愚妻に先ほどそう言ったら、
「これまでと同じじゃないの」

新年早々、憎まれ口を叩く。

だが、サーフィンに巧拙があるように、「人生サーフィン」もそう簡単にはいかない。
バランスをとりつつ、頑張って強烈なビッグウェーブに乗ろうではないか。

本年もよろしくお願い申し上げます。

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