歳時記

精神的タフさとは何か

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「民主党も、なんだかなァ」
 これが、民主党に対する私の〝気分〟である。
 私だけではない。
 民主党の支持率が下がっているのは、そういう〝気分〟が広く国民のあいだに充満しつつあるということなのだろう。
「なんだかなァ」
 は〝気分〟なのだから、具体的には説明できない。
 いや、具体的に説明できるようなら、民主党は安泰なのだ。
 なぜなら、「具体的な問題」が存在するなら、それを修正すれば支持率は回復するからである。
 やっかいなのは〝気分〟である。
 民主党に限らず、これは私たちについても言えることで、
「なんとなく」
「虫が好かない」
 といった〝気分〟で評価されると、絶望的。
 これを解決する手立ては、ないに等しい。
 だが、言い換えれば、〝気分〟で好評価を得れば、「具体的な何か」をしなくてもいいということになる。
「じゃ、楽じゃん」
 と考えるのは早計で、「気分」とは「感情」であり、それはイメージによって大きく左右される。
 だからイメージを演出しようとする。
 そこに「本当の自分」とのギャップが生じる。
 やがて、このギャップに苦しむようになり、ウツ病など精神を病むことになるというわけである。
 私たちは政党ではないのだから、〝支持率〟など気にすることはない。
 好かれるにこしたことはないが、嫌われたからといって人生にさしたる影響はないのだ。
 精神的タフさとは、嫌われたときに居直れるかどうかを言うのではないか。
 民主党の支持率を見ていて、そんなことを考えるのである。

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