歳時記

豊田社長は〝お坊ちゃん〟

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 トヨタ自動車・豊田章男社長の記者会見をテレビで見ていて、
(ン?)
 と、首をひねった。
 米議会公聴会への出席を見合わせるというニュアンスの発言をしたからである。
「私は北米の経営陣に多大な信頼を置いており、グローバルな品質、安全のために本社サイドでバックアップしていく」
 言っちゃ悪いけど、何を考えているのやら。
 トヨタのこの非常時を考えれば、公聴会に呼ばれていなくても、
「出席させてださい!」
 と、自分から進んで出るべきものだろう。
 それを、ゴチャゴチャ理由をつけて〝言い逃れ〟するなど、不信の上塗り以外の何者でもない。
 案の定、米メディアは批判の大合唱で、ABCテレビは、
「トップは逃げたのだろうか?」
 と報じたという。
 まっ、それはさておき、豊田社長の顔が、私は気になる。
 社長に就任し、経営戦略を語ったときの豊田社長は颯爽として、顔つきも頼もしかった。
 F1撤退を果敢に決断したときも、いい顔をしていた。
 新型プリウスをプライスダウンして、ホンダのインサイトに牙を剥いたときも、いい顔だった。
 ところが、今回のリコール問題での彼の顔はどうだ。
 こわばった表情、ペーパーを棒読みするような話し方。
(おいおい、大丈夫か)
 と声をかけたくなるような、自信のなさである。
 攻めるときは強く、守るときに弱いのだ。
 言い換えれば、
「弱い者に強く、強い者に弱い」
 ということでもある。
 やっぱり〝お坊ちゃん〟なんだな、と思った次第。
 度胸があるなら、アメリカへ乗り込んだらどうか。
 トップの力量は、逆風に見舞われたときに露呈するのだ。

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