「制服は人間をつくる」
と喝破したのは、フランスの英雄ナポレオンである。
ナポレオンが試しに二等兵に将軍の軍服を着させてみたところ、次第に将軍のように振る舞い始めたという。
これが制服の持つ魔力であり、それを見抜いたナポレオンはさすがというべきか。
当時、フランス軍の制服がカッコいいのは、そういう理由による。
だから軍服は、いもってカッコよくできているのだ。
すなわち制服は、軍団の「士気」に直接的に関わるというわけである。
これは制服でも私服でも同じこと。
服装は、精神面に大きく作用するのだ。
だから学校においても、服装についてうるさく言うのである。
バンクーバー冬季五輪で、スノーボード・ハーフパイプの国母和宏選手の〝服装の乱れ〟が問題になっている。
「服装ぐらいで、目くじら立てるな」
という擁護の意見もあるようだが、服装の乱れは日本選手団の士気に影響する。
物見遊山であればかまわないが、彼らは日の丸を背負って戦いに行ったのだ。
国母選手の服装は、とがめられて当然だろう。
国母千種と〝服装の乱れ〟
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