歳時記

府知事サン、ナメられてんじゃないのかい?

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 大阪府の橋下徹知事が、職員の反論メールに対して
「物言いが非常識だ」
 と激怒して、処分したそうな。
 詳細は省くが、橋下知事が全職員にあてて、税金に対する意識の低さを嘆くメールを出したところが、
「愚痴はご自身のブログ等で行ってください。(職員が)メールを読む時間を無駄にしていることを自覚してください」
 という返信。
 これに橋下知事は怒ったというわけだが、怒った理由に私は首を傾げた。
 いわく、
「(一般企業の)社長に『メール読むのは時間の無駄です』と言えますか。一般常識を逸脱している」
 要するに、
「私は職員にナメられています」
 と言っているのと同じなのである。
 ナメた職員も悪いが、ナメられること自体、リーダーとして失格ではないか。リーダーは、畏敬されて初めてリーダーなのだ。
 愚妻に、こんな話をすると、
「あなただって、道場で幼児たちに蹴飛ばされているじゃないの。館長は叩いたり、蹴飛ばしたりしてもいいと思ってるのよ」
 と、鼻で笑った。
 たしかに、
「館長のお腹、ぶよんぶよんしているから叩くと楽しい!」
 と言って、小学生の女の子たちが順番待ちで、私を叩いたり蹴ったりする。
 だが私は、
「一般常識を逸脱している」
 と、子供たちに罰を与えることはしない。
 なぜなら、恐くない私に責任があるからだ。
 府知事と町道場の館長とではスケールが違い過ぎとしても、ナメられているということにおいては同じなのである。
 だけどなァ。
 叩いたり蹴られたりするのはともかくとしても、
「館長のお腹、ぶよんぶよんしている」
 という子供たちのひと言は、この歳になっても傷つくのだ。

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