歳時記

えッ、タイゾー君が不出馬だって?

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 タイゾー君こと、杉村太蔵議員が、次期衆院選への出馬を断念したそうな。
 これまで、
「北海道1区以外の選挙区から次期衆院選に出馬することは100パーセントない」
 と公言し、最終的に公認が得られない場合、無所属でも出馬すると威勢がよかった。
 そのことを思えば、
「この詐欺野郎!」
 と、罵(ののし)られて当然である。
 政治とは言葉による斗争であり、政治家は自分の言葉に責任を持たなければならないからだ。
 私たち市井(しせい)の人間であれば、
「あっ、ゴメン」
 と謝ればすむが、政治家の「二枚舌」「言行不一致」は許されざるものなのである。
 大阪府の橋下知事は、知事選出馬がウワサされたとき、
「2万パーセントない」
 と言っておきながら出馬した。
 だが、あのときウソをついた橋下氏は、私たちと同じ「市井の人」なのだ。
 だから、
「あっ、ゴメン」
 と、頭の一つもかけば許される。
 ところがタイゾー君は現職の国会議員なのだ。
 だから許されないというわけである。
 さて、そこで日本郵政社長人事に大反対している鳩山邦夫総務相だ。
 信念の男であることを自認し、
「曲がったことは許してはならない」
 と怪気炎をあげているが、政府・自民党から横ヤリが入った今、果たしてその「信念」を貫けるかどうか。
 もし「社長人事反対」を引っ込めたとしたら、どう言いつくろおうとも、タイゾー君と同じ穴のムジナということになる。
 兄の鳩山由紀夫は民主党の党首になった。
 弟の邦夫は「男」になるか、「ムジナ」になるか。
 注目である。
 
 

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