歳時記

人生は〝トッピング〟

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 一週間ぶりのブログ更新である。
「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」で、〝きゃきゃ病〟の一週間だった。
 何が忙しかったのか自分でもよくわからないのだが、原稿を書く時間がなかったのだから、やはり忙しかったのだろう。
 先夜、某出版社の編集者と打ち合わせをした。
「そろそろ1年ですね」
 編集者がグラスを置いてボソリとつぶやき、
「いやホント、1年なんてアッという間だ」
 私は笑ってごまかした。
 歴史小説を引き受けて1年がたとうとしている。
 私にとって新境地の仕事になるので、いい作品にしようと資料を集めたのはいいのだが、集めすぎてわけがわからなくなった。資料を読めば読むほどストーリーが矛盾だらけになり、頭を抱えてしまうというわけである。
 もっとも、いつまでも頭を抱えていないのが私の特技で、
(まっ、矛盾をどう処理するかが〝小説の妙〟というやつさ)
 いまはすっかり割り切っているという次第。
 ならばすぐに書き始めればいいものを、ほかに何冊か抱えており、これも早く書かなければならず、
(書かなきゃ、書かなきゃ)
 と、これまた〝きゃきゃ病〟になって、おかげで仕事が遅々として進まないという悪循環になっているというわけである。
 今日の昼食は、近くのファミレスでミックスピザを食べた。
 あれもこれもと〝具〟が載っているピザを見ていて、
(自分のようだ)
 と思った。
 すなわち〝我がトッピング人生〟である。
 ミックスピザと言えば聞こえがいいが、要するに「あれもこれも」で、節操のないピザなのである。
 我が人生も、しかり。
 だから〝きゃきゃ病〟になる。
 ピザも人生、シンプルがいい。
 58歳になって、やっとこさ、そのことに気がついた師走の一日であった。

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