昨日、10日ぶりに畑に行った。
前回行ったときに、ジャガイモの芽が出ていないことを、86歳の親父はしきりに気にして、
「今日、芽が出とらんかったら、今年のジャガイモはあきらめんにゃいけん」
と、車の後部座席で悲観している。
「心配せんでも、芽は出とるじゃろう」
私が何の根拠もないまま励ますと、助手席の女房も、
「大丈夫よ、お爺ちゃん」
これまた何の根拠もなく追従し、重苦しい雰囲気のうちに畑に到着。
と、どうだ。
遠目にも、ジャガイモの葉っぱが青々と伸びているのがわかるではないか。
「おっ、出とるぞ!」
86歳が歓喜の声を上げ、今日の畑仕事は張り切るまいことか。
ナスやらピーマンやらトウガラシやらを植え終わって、
「これでひと雨くればええんじゃがのう」
と、86歳が晴天の青空を見上げる。
雨が続けば、「畑に行かれん」と怒るくせに、何と身勝手なことよ。
帰宅し、テレビをつけると、草彅剛が公然ワイセツ罪で逮捕されたというニュースをやっていた。
元タレントの清水由貴子さんの自殺について、続報もあった。
草薙に何があったのか知らないが、強いストレスがあったとメディアが推測していた。
清水さんは、母親の介護に疲れた末の自殺だろうと、これもメディアが伝えていた。
我が家の86歳が、天気予報をテレビで見たらしく、
「週末は雨じゃ」
と、うれしそうな顔をして私に告げにきた。
人生、それぞれということか。
人生、それぞれ
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