歳時記

逆走車にドキリ

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 昨夜は大宮支部へ指導に出かけた。
 帰りは土砂降りの雨で、前方がよく見えない。
 真ん中を鉄道が走り、その両脇に片側2車線ずつになっている。
 私が右側の車線を走っていると、前方からヘッドライトが近づいてくる。
(ン?)
 と訝(いぶか)るや、
(逆走車だ!)
 そう、前方から逆走してきたのである。
 私は咄嗟に左車線に避け、事なきを得た。
 もし対向車が、私を避けようとして右側にハンドルを切ったなら、正面衝突していた。
 よくぞ対向車は直進してくれたと安堵しつつ、
(だけど、対向車はよく避けようとしなかったな)
 と、これは何とも不思議なことだ。
「自分は正しい」
 と思い込んでいると、そうなるのかな。
 土砂降りで背後はよく見えなかったが、後続車のパッシングがバックミラーに写り、くだんのクルマは停車したようなので、事故は起きなかったのだろう(たぶん)。
 当たり前のことだが、私たちは危険と紙一重で暮らしていることを再認識した次第。
「明日の命」はマジ、わからないのである。

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