歳時記

紙の捨て方で一悶着

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先週は連日の法務でテレビニュースを観る時間がなかったが、愚妻がしっかりウォッチしている。

「おい、ウクライナ!」
「ロシアが西側を攻撃」
「コロナ!」
「横ばい」

打てば響くの答えが返ってくるが、大雑把でよくはわからないものの、何となくニュアンスだけは伝わってくるのだ。

「で、解決方法は?」
「そんなこと、私にわかるはずないでしょ」
そのとおりだ。

時間ができたので、机の回りを少し整理し、不要の紙や印刷物を屑籠に捨てる。

これまで私は紙を捨てるとき、クチャクチャクチャと丸めて屑籠に放り投げる。
これに愚妻がいつもクレームをつけていた。
クチャクチャクチャと丸めると、すぐに一杯なるので、愚妻がわざわざ破いていると言うのである。

そこで今月から私も破って捨てることにしたのだが、凝り性の私はできるだけ細かくちぎる。
細かくなって指でちぎれなくなると、ハサミで切る。
時間がかかるが、シュレッダーにかけたようになる。

これに今夕、愚妻が再度クレームをつけた。

「せっかくやっているからと思って、これまで黙っていたけど、そんなに細かくするとゴミ袋に入れるとき大変なのよね」

そして、
「どうして、ほどほどということができないのかしらねぇ。何をやっても両極端なんだから」
「それだけ人間がマジメということなのだ」
「すぐ厭きるじゃないの」

形勢が不利になったので、すかさず話題を転じる。

「おい、ウクライナ!」
「ロシアが西側を攻撃」
「コロナ!」
「横ばい」

これでいいのだ。

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