四日ほど、山形県の酒田市へ出かけていた。
雪道をクルマで走りたくて、この温泉地を選んだ。
とはいえ、山形自動車道の月山のあたりは、雪道に馴れない私はおっかなびっくり。
冬場の雪国はもうやめよう。
それでなくても、諸々危険と隣り合わせの人生。
あえて危険をおかすことはあるまい。
「だから私は雪道は運転しない」
と愚妻は得意がっていたが、要するに私に危険を押しつけただけのことではないか。
身勝手な女と旅行すると、私はいつも損な役回りになるのだ。
湯船に浸かり、部屋に戻ると仕事。
愚妻は隣室で寝転がってテレビ。
旅館の窓から遠くに冠雪の鳥海山を眺めつつ、
(やれやれ今年も終わりか)
溜め息をついた雪国であった。
雪国で溜め息
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