歳時記

「貧」と「仏道」

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「仏道は貧なるべし」
 とは、道元の言葉だ。
「欲を捨てよ」
 という意味だ。
『貧』という字は『分』+『貝』。
『貝』はお金をあらわすので、
「お金をみんなに分け与えた結果、財産ができずに貧しい」
 というのが本来の意味となる。
 まさに「自利利他」の仏教精神である。
 腰痛で、痛テテテと唸っているうちに、
「仏道は貧なるべし」
 という言葉が、唐突に脳裏をよぎったのである。
 理由はわからない。
 わからないが、素敵な言葉ではないか。
 そんなことを思っていると、これまた唐突に、
「貧は仏道なるべし」
 と、言葉を入れ替えたらどうなるか、という思いが脳裏をよぎる。
 いま、そのことを考え始めたのだが、締め切りが刻々と近づいていて、「貧」とか「仏道」について考えているヒマはない。
 これについては、諸賢で答えを出していただきたい。

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