自民、民社の代表候補の顔ぶれが出そろった。
どっちも〝ドングリの背比べ〟だが、
(こりゃ、詭弁でっせ)
と私が苦笑したのは、原口一博元総務相。
原口は、いま人気の「維新」との関係について、こう言ったのだ。
「すり寄るのではない。違う考え方の人を民主党に近づければいい」
まさしくそのとおりだが、民衆党に近づいてくれないから維新にスリスリするのである。
原口の論法からいけば、何だって強気でいける。
「こちらから彼女を口説く必用はない。彼女のほうからすり寄ってくるようにすればいい」
「就職試験で頭を下げる必用はない。企業のほうで頭をさげさせるようにすればいいのだ」
そうはならないから、ペコペコし、スリスリするのである。
原口は「政界のラクビーボール」と揶揄される。
あっちに付いたり、こっちに付いたり、節操も定見もなく、どこへ飛んでいくかわからないから「ラクビーボール」。
そう言えば、前原誠司元国交相にメディアがつけたあだ名は「言うだけ番長」。
威勢よくブチ上げては、コソコソと看板を下ろすから。
野田佳彦首相は、みずから「ドジョオ」と命名。
畑山由起夫元総理は「宇宙人」。
菅直人元首相は「イラ菅」。
小沢一郎元代表は「壊し屋」
こうして見ると、民主党はすごいじゃないか。
「イラ菅」と「壊し屋」がケンカし、「宇宙人」がしゃしゃり出て大混乱。その間隙を縫って「ドジョウ」が砂から頭を出したところへ、「ラクビーボール」が体当たり。
面白いゲームソフトができそうである。
民主党代表選の多士済々
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