鬼のように着物を着ている。
安価だが、私専用に桐の箪笥を買った。
着物を包む「うこんの風呂敷」も、アマゾンで10枚買った。
ついでに、姿見も買った。
愚妻は、もう何も言わない。
私が寄り切ったのだ。
あとは、とにかく着物に馴れること。
今日の昼間も、丹前を紬(つむぎ)に着換え、ガソリンを入れに行く愚妻のクルマに同乗した。
クルマの乗り降りが着崩れにどう影響するか、いろいろ試しているのだ。
明日、所用があって愚妻と岩手県の一関市へクルマで出かける。
「となれば、やっぱり袴(はかま)だな」
クルマのなかでつぶやくと、
「ダメよ!」
愚妻が眉を吊り上げた。
「なぜじゃ」
「宿の人が、ヘンな人が来たと思うじゃないの」
「わしのどこがヘンなのだ」
「見りゃ、わかるでしょ」
こんなやりとりがあり、私が寄り切られてしまったのである。
したがって明日はジーンズに赤シャツ、ハンチング。
節操なく、和服からコロリ一転というわけだ。
ところで、畑の大指南役に続いて、着物の大指南役と知り合った。
愛媛県在住で、「バカガエルさん」と名乗っておられる。
ネットで〝発見〟した人だ。
したがって面識はないが、メールで着物について疑問を問い合わせると、親切に答えてくださる。
ちなみに下記が「バカガエルさん」のサイトなので、着物に興味のある人はのぞいてみていただきたい。
実に面白く、
「じゃ、いっちょう着物でも着てみるか」
という気にさせられるだろう。
一見の価値ありだ。
http://bakagaeru.obihimo.com/index.html
今日も着物である
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