うつ病になりやすい人の性格は「完璧主義」が多いという。
なんとなく「そうだろうな」とこれまで思ってきたが、
「待てよ」
と、懐疑の念が芽生えてきた。
なぜなら、この私が完璧主義者であるからだ。
趣味でも仕事でも、一つのことを始めたら完璧を目指す。
寝食を忘れてトコトンである。
だが、うつ病にはならない。
「おまえ、どう思う?」
と愚妻に問うと、
「あなたは完璧主義者だけど、あきらめも早いからよ」
と言った。
深い考えがあっての一言ではあるまいが、この一言で、
「なるほど!」
と合点した。
うつ病になりやすいのは「完璧主義者」ではなく、「あきらめが悪い人」ではないだろうか。
私は確かに完璧を求めるが、トコトンやってダメなら、さっと見切ってしまう。
だから〝挫折〟が尾を引かず、したがってクヨクヨと悩むことが少ないというわけである。
自分で言うのも何だが、私は「あきらめ上手」だと自分で思う。
言い換えれば、あきらめ上手だからこそ「完璧」を目指すことができるのではないだろうか。
愚妻にこの考えを伝えると、
「それって、不真面目ってことじゃない? マジメな人はクヨクヨ悩むのよ」
わが身を棚に上げて、罰当たりなことを言うのだ。
「うつ病」と「性格」
投稿日: