歳時記

「同期」は結束し、そして裏切る

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 1カ月ぶりのブログである。
 ここしばらく徹夜続きである。
 ハウツーもの、時代小説、生き方論、仏教入門と、ジャンルの異なるテーマを同時進行で書いている。
 書いていて面白いのは時代小説だ。登場人物を創造し、一つの世界を構築する楽しさがある。
 ハウツーものは、読者に対して方法論の提示であり、メッセージなので、別の意味で真剣勝負だ。
 生き方論は、自分を語ることであり、「自分の人生を肯定する」という前提に立つものだから、気恥ずかしさとの戦いでもある。
 まっ、そんなこんなの日々を過ごしているうちに、ブログが1カ月ぶりになってしまったという次第。
 さて、5月――。
 学校に会社にと、新人諸氏はようやく馴れてきたことだろう。
 で、「同期」について考えた。
 同期は、なぜ結束するのか、ということである。同期はライバルであり、蹴落とすのが当たり前なのに、なぜスクラムを組むのか――。
 結論から言えば、敵の敵は「味方」であるからだ。
 同期の出世競争はとりあえず後回しにして、「先輩VS同期」の構図の中で、手を取り合うのが得策だからだ。同期が一群をなしてマラソンを走る――そんなイメージを描けばいいだろう。
 だが、出世レースで金メダルを目指すなら、どこかでスパートし、一群から抜け出さなければならない。このことはランナーの誰もがわかっている。
 わかっているから、同期は助け合いながらも、抜け駆けを警戒する。
 自分の前は絶対に走らせない。
 笑顔の下で、いつスパートすべきか、冷静な計算を働かせている。
 いつ同期を裏切るか――これが出世レースの本質あり、金メダルが一つしかない以上、この裏切りはサラリーマンとして正しい生き方なのである。
 言い換えれば、裏切れない人間は、金メダルは取れないと言うことだ。いや、メダルどころか、置いてきぼりをくって、リストラという名のリタイアである。
 ♪ 貴様と俺とォは~、同期の桜ァ~
 ノンキに歌っている場合ではないのだ。

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