歳時記

風邪でダウン

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一昨日、法務から帰宅後、風邪の症状でダウン。
で、昨日、かかりつけ医に行った。

駐車場でインフルエンザとコロナの検査をしたあと診察になるが、愚妻が私に先だって診察室にづかづか入って行く。

「あっ、奥さん、ダメダメ!」

医者があわてるが、愚妻は平然と言う。

「私が一緒に診断を聞かないと、この人は信用なりませんから」

かかりつけ医という気やすさがあるとはいえ、私は実にカッコ悪かった。

「ま、検査は陰性だからいいようなものの、感染したらどうするんですか」
医者も苦笑するすしかなかったろう。

帰宅して、愚妻がブツクサ文句を言う。
「普段、やりもしないことをするからよ」

先日、机まわりを整理したのだ。
資料が山積みで、どこに何があるかわからなくなってしまい、階下の和室に移したのだ、

「何を書いているのか知らないけど、そんなに資料がいるのかしらねぇ」

嫌味を言われながら片付けたのだが、「片付け」と「風邪」がどう関係するのか、根拠のない因果関係に飛躍するのが愚妻の特徴なのである。

そう言えば昨夕、愚妻が濃厚な「飲むヨーグルト」を買ってきた。
ヨーグルトは毎日食べている。

「となると、わしが食べているヨーグルトはさして健康の役に立たないということになるな」
「ごちゃごちゃ言ってないで飲めばいいでしょう」
「風邪に効くのか?」
「効くでしょう」
「理由は?」
「そんなことまで私にわかるわけないでしょ。屁理屈ばっかり言ってないで飲みなさいよ」

飛躍もここまでくればたいしたものである。

ひと口飲んだなら、ノドにしみた。
「ノドが痛くなったぞ」

クレームをつけると、

「せっかく買いに行って来たのに、そもそも風邪を引いたあなたが悪いんでしょう」

飛躍が、なぜか逆ギレになってしまった。
私はおちおち養生もしていられないのである。

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