今朝、友人から電話。
前立腺ガンの診断だという。
「そりゃ、大変だな」
私は同情しつつも、いまいち「気の毒感」が希薄である。
これが不思議で、つらつら考えるに、友人は私と同世代であることから、
「ま、しょうがないか」
という思いがあることに気づく。
歳を拾うと死が身近になり、これはこれで加齢も悪くないものだと思ったりするのだ。
スペインの闘牛やフラメンコで「オーレ!」という掛け声があるが、これをもじって新年から、
「高齢!」
と、愚妻に掛け声をかけることにしている。
「高齢!」
「ちょっと、自分だって高齢じゃないの!」
愚妻は怒るが、「高齢!」の掛け声は、私にとっては実にポジティブなものなのである。