歳時記

取材されて、一念「再発起」

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昨日は、東本願寺の広報月刊誌『同朋』の取材を受けた。
テーマは拙著『親鸞がヤクザ事務所に乗り込んで「悪人正機」を説いたら』。

聞き手は、川村妙慶さん。
僧侶で、アナウンサーで、美人で、法話も著書も人気の第一人者である。

妙慶さんとスタップの方々が、私の都合のいい場所に来て下さるということだったが、私一人が出向いた方が早い。

そんなわけで、昨日は真宗大谷派の総本山である京都・東本願寺へ出かけた(私は本願寺派で、本山は西本願寺だけど)。

インタビューは、拙著の執筆動機から親鸞論、宗教論、生き方論など多岐にわたり楽しい時間だったが、妙慶さんの話し方や受け止め方は機微を衝いていて、なるほど人気の第一人者とはこういうものなのかと敬服した。

取材に際して下調べをされたのだろう。
妙慶さんは私のこのブログに目を通して下さっていて、
「毎日、奥様と日帰り温泉に行かれているんですね」
と言われたので驚いた。

帰宅して、さっそくこのことを愚妻に伝え、
「いいか、おまえは自分では気がついていないだろうが、世間の思いも寄らぬ人が、おまえのノンキな生活ぶりを知っておるのだ。心せよ」

自覚を喚起したところが、
「あなたが勝手なことを書いているからでしょ!」
プリプリ怒っていた。
おのれを省みないということにおいて、見習う点は多々あるのだ。

今朝も、愚妻と日帰り温泉へ出かけた。
湯船に浸かりながら、
「刹那全力」
という言葉が唐突に閃いた。

いま為すべきことに全力を尽くすという意味だ。
妙慶さんの超多忙ぶりにくらべれば、私など甘っちょろいものである。
触発されるとは、こういうことを言うのだろう。

インタビュー記事の『同朋』掲載は9月号とか。
これを契機に、仏法をもっともっと勉強してみよう。
一念「再発起」。
刹那全力である。

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