歳時記

黙して語らず

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法務が続く怒涛の週末が終わった。

「忙しい」を「必要とされている」と受けとめればありがたいことだ。

「日本騎兵の父」と謳われる秋山好古は、
「人間は死ぬまで働くものだ」
という言葉を残している。

そうだろうと納得しつつも、人生、のんびりしたいという思いもあり、「晴耕雨読」という言葉はじつに魅力的である。

だが一方で、定年後、はからずも晴耕雨読になった知人は、
「ヒマだ、退屈だ」
とボヤいている。

煩悩具足の凡夫は、どっちに転んでも気持ちは満たされないということか。

そう達観しつつもすぐに、
「でもなァ」
と、ないものねだりをしてボヤきが口をつくのだ。

右の肩甲骨あたりの痛みは少し楽になったが、キィーボードを叩くと痛くなる。

キィーボードに手首を乗せているとはいえ、両手を持ち上げるというのは肩のまわりに思った以上の負担をかけるということがわかる。

うっかり「痛い」と言おうものなら、
「もう、あっちが痛い、こっちが痛いとうるさいんだから」

愚妻のイヤ味がわかっているだけに、「忙しい」とも言わず、「痛い」とも言わず、私は黙して語らずである。

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