電力需給の逼迫警報だそうだ。
私は知らなかったが、今朝早く、愚妻が私に対して注意喚起である。
「マジか?」
「本当よ、テレビのニュースでやっているんだから」
「じゃ、信用できんな」
ワイドショーは毎度「オオカミ少年」で、煽るのが専門。
鵜呑みにはできない。
そう言うと、
「東電が発表しているのよ」
「じゃ、なおさら信用できんな」
福島原発事故の対応で、東電の虚偽、隠蔽体質を見れば、発表は鵜呑みにはできない。
そう言うと、
「政府も言っているのよ」
「じゃ、ますます信用できんな」
モリカケ問題、公文書改ざん問題を持ち出すまでもなく、発表を鵜呑みにしたらエライことになる。
原発推進のための扇動作戦かもしれぬ。
プーチンを見よ。
国家による情報操作は当たり前なのである。
「よし、家の中のすべての電気をつけよ!」
「ちょっと、バカなこと言ってないで節電しなさいよ」
柳眉を逆立ててから、ポロリと言った。
「風呂に入っているときに停電したらどうするのよ」
そうだ。
愚妻はこれから日帰り温泉に行くのだ。
国家国民のためでなく、停電したら自分が困るというわけである。
国家があって個人があるのか、個人があって国家があるのか。
他人の幸せがあって自分の幸せがあるのか、あるいはその逆なのか。
しばし考えさせられた早朝である。