歳時記

ワクチン接種と「ボケ」

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コロナ接種3回目の通知が来た。
愚妻がそう言っただけで、私は見ていない。

予約を取ったのは愚妻で、私の予約は3月である。
愚妻自身は2月。
まもなくである。
私と1ヶ月ほどズレているではないか。

「なぜ、わしが3月なのだ」
「知らないわよ、あなたが3月がいいって言ったんじゃないの」
「言った覚えはない」
「言わないものを、私が勝手に取るわけないでしょう」

そして、
「ちょっと、ボケがきてるんじゃないの?」

(本当に3月がいいって言ったのだろうか?)
記憶にない。

そう言えば先日、見馴れない靴を愚妻が履いていたので、
「買ったのか?」
何気なく言ったところが、
「大昔から履いてるじゃないの」

そして、
「ちょっと、ボケがきてるんじゃないの?」
そう言ったのである。

ウソかホントか、私はわからない。
ただ一つ言えるのは、一定の年齢をすぎた人間を相手にするときは、
「ボケがきているじゃないの?」
という一言で、すべてがスルーできるということに気がついた。

約束を破ろうが、前言をひるがえそうが、迷惑をかけようが、相手が熟年であれば、
「なに怒ってるのよ。事前にちゃんと言ってあるじゃないの」
そして、
「ちょっと、ボケがきているじゃないの?」
トドメを刺せばいいのだ。

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