昨朝、起きたら右足首が痛い。
二階の自室から階段を一段降りるたびに「痛テテテテ」である。
愚妻が眉間にシワを寄せる。
昨夕は、お通夜のお勤めがあるのだ。
「ちょっと、痛風?」
「違う。赤くなっておらん」
「じゃ、何をやったのよ?」
「わからん」
「何かやったんでしょ、やってるに決まってるんだから」
「いや、何もせん」
答えてから、ハタと思い当たった。
気が向けば健康のため竹踏みをやっているのだが、前夜のこと。
毎週、楽しみにしているNHK『ダーウィンが来た』を見ながら、
(そうだ、これを見ながら竹踏みをすれば、時間の節約になって一石二鳥だ)
そう思い、どうせ踏むなら番組終了まで30分やってみるか、ということで踏み続けたのである。
右足首の痛みはそれに違いない。
その旨、愚妻に告げると、
「あなたは後先を考えないで、何でも無茶するんだから!」
柳眉を逆立てたが、私は、
(なぜ両足首でなく、右足首だけなのか)
ということを考えていた。
「わかったぞ!」
「何よ」
「均等に踏んでいるつもりでも、利き足に自然に力が入っているのだ」
「くだらないこと言ってないで、お通夜は大丈夫なの?」
シップをしてもらい、サポーターで足首を固定してその上から白足袋を履いた。
このとき初めて知ったが、色んな種類のサポーターが我が家にはたくさんあるではないか。
マスクと同じで、こういうグッズを買うのが愚妻の楽しみ一つなのだ。
「いろいろあって助かるな」
皮肉を言ったのだが、愚妻はホメられているものと勘違いし、ニッコリ笑っていた。
何ごとも自分の都合のいいように解釈する。
愚妻のメンタルの強さは、このあたりにあるのだろう。
いろんな再発見があるものだ。