歳時記

地震とヘルメット

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昨日、量販店にペットボトルの水をまとめ買いに行ったおり、
「ヘルメット、売ってないかしら?」
愚妻が足を止めて言う。

地震のときにかぶるつもりだ。
説明されなくてもわかっている。
本当にグッズが好きなのだ。

「ここには売ってはおらん」
面倒なので、引きずるようにして帰宅した。

ところがその夕方、宮城県で震度5強の地震である。
実にタイミングがまずい。
階下に降りてみると、愚妻は雨戸を開けてスタンバイしている。

キッと眉を吊り上げ、
「ヘルメット・・・・」
言いかけるのを遮って、
「緊急持ち出しのリュックはどうした!」
私が先にカマした。

「このくらいの揺れでは持ち出さないわよ」
「どのくらいになったら背負うのだ」
「タンスがひっくり返るとか、アブナイとなったら持ち出すのよ」
こうしてヘルメットの件は責められないですんだ。

だが、もし買っていたらどうだ。
階下に駆け下り、愚妻がヘルメットをかぶっていたら。
想像するだけでおぞましく、やっぱり買わないで正解だったと思うのだ。

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