歳時記

詐欺師の話法

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相変わらず日帰り温泉には行っていない。
愚妻が「解除」しないからである。

これまで愚妻は、万全の感染対策をしていると豪語していた。
万全の対策をしているのなら当然、「解除」である。

「あなたが心配だから行かないのよ」
と、私のせいにしているが、ならば自分ひとりで行けばよい。

行かないのは矛盾である。

その矛盾をついて、
「行け。ひとりで行って、夕方まで浸かってこい」
今朝、けしかけだが、
「いいの!」
ガースー総理のように、言葉足らずで理由を明確にしないまま、「行かない」の一点張りなのである。

詐欺師の話法は、相手を納得させるため、「理路整然」「論旨明快」「論理整合」である。

「この案件、儲かりまっせ」
「なんでだ?」
「儲かるから儲かりまんねん」

これでは詐欺師は商売にならない。
なぜ儲かるかをペラペラと説明し、相手を納得させようとする。

こうしてみるとガースー総理も愚妻も、詐欺師ではないということになる。
正直者なのか、詐欺師になるだけの才覚がないのか。

判定は難しいところだと思う今朝のことである。

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