歳時記

怒濤のお盆参り

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某寺にホテルを取ってもらい、ご門徒宅をお盆参り。
怒濤の2日間を過ごして、昨夜帰宅した。

台風による土砂降りは避けられはしたが、実に暑かった。
私が担当したのは2日間で40数軒。
襦袢は汗に濡れて重くなり、汗はスキンヘッドを滝のように流れ落ちていく。

気の毒がって、栄養ドリンクをくださったお婆さんもいれば、昼休憩で飛び込んだファミレスの中年女性店員は、
「暑いなか、ご苦労さまです」
と、やさしい言葉をかけてくれる。

ヘソ曲がりの私も、人の親切に接すると素直に嬉しくなるのだ。

とは言え、私の「生き方」はワガママが基本。
何かを命じられて行動することはない。
義務に縛られて行動するということもない。
意に染まないことは、テコで動かない。

その私が汗をしたたらせながら、お盆参りに走り回っている。
僧侶ではあるが、僧侶でメシを食っているわけではない。
(何でわしはこんなことをしておるんだ?)
ホテルの湯船で、ふと疑問が浮かぶのである。

一つには、何事も体験してみたいという好奇心があるのだろう。
そのために厄介な問題を背負ったこともあれば、人生のスプリングボードになったこともある。

良くも悪くも、体験や経験は「最高の師」と言うが、さて私はお盆参りで何を学んだのか。
今朝、久し振りに近所の日帰り温泉に出かけ、湯船につかりながら、あれこれ考えるのだ。

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