「生き方」の極意

道心と衣食

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仕事観に二つあり。
「収入」を念頭におく働き方と、その真逆である。
つまり「食うために働く」と考えるか、「働いていたら食えた」と考えるかの違いである。

「道心のなかに衣食(えじき)あり、衣食のなかに道心なし」
とは、天台宗開祖・最澄が最期に遺した言葉で、
「仏道をきわめたいと思うなら衣食(生活)のことなど考えてはならない。志を貫けば衣食はおのずとついてくる」
という意味だが、これを私たちに引き寄せて読み解けば「仕事観」ということになる。

現実においては「食うために働く」であっても、意識において「働いていたら食えた」となれば、ストレスは少なくなる。

日々が楽しくなる。

そのためには、いまの仕事を好きになることだ。
好きになれば「あばたもえくぼ」で、嫌えば「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い」となる。

つまり、すべては自分自身の意識の問題。

嫌いでも好きになればよい。

繰り返すが、自分の意識の問題。

実に簡単なことではないか。

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