歳時記

今夜も溜め息

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 気がつけば、この4日間、ブログを更新していない。
 毎日があわただしく、まさに「気がつけば」である。
 机の前に貼ってあるカレンダーを見る。
 1日が終わると印をつけていくのだが、忙しくて14日以降はつけ忘れている。
 いま印をつけ、今月もあと2週間であることを確認して、溜め息である。
 これから8月にかけて予定がたて込んでいるが、その第一弾として本日、当道場の「支部交流・演武会」が、近くの小学校体育館を借りて無事に終わった。
 例によって私はただ座っているだけで、準備も進行もすべて会員諸氏におまかせ。
 おかげで楽しい演武会になった。
「あなたはじっと座っているほうがいいみたいね」
 とは、愚妻の嫌味とも本音ともつかぬ言い草である。
 夕刻、体育館から帰宅。
 これから保護観察対象と会わなければならないが、昨夜は仕事で遅かったので、ゴロリと横になる。
「おい、お茶」
 台所の愚妻に命じると、
「私に言っているの?」
 愚かな女だ。
「お前以外に誰がおる!」
 怒鳴ったら元気になった。
 何が幸いするかわからないものである。
 夜の9時過ぎ、愚妻は早々と自室へ引き上げると言う。
 明朝は例によって日帰り温泉なのだ。
 いま房総沖の海底プレートが動いていて、大地震に注意するようニュースが報じている。
「ノンキにサウナなんか入っているとヤバイぞ」
「大丈夫。いつでも飛び出せるように、私は出入り口のところに座っているから」
「裸で施設から飛び出すのはヤバイぞ」
「大丈夫。頭から被れるワンピースを別に用意してあるから」
「それならよい」
 私が「それならよい」と言ったのは、全裸で飛び出すと他人様に迷惑がかかるからであって、愚妻のことを心配してのことではない。
 そこに思い至らず、愚かにも「ワンピース持参」を自慢するのである。
 朝から演武会、そして愚妻と言外にイヤ味の応酬。
 これから原稿も書かねばならない。
 何だかんだと多忙な一日に、今夜も溜め息なのである。

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