歳時記

愚妻の手は「神の手」

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 今週、道場はお盆休み。
 〆切が重なっていて、大助かりだった。
 道場の下駄箱の上の蛍光灯が、点かなくなって久しい。
 蛍光灯を新しいものと取り替えてみるなど、これまで私が何度か試みたが、まったくダメだった。
 来週から稽古が始まるので、昨夕、ふと思い立って、
「おい、蛍光灯をもう一度調べよ。ダメなら電気屋を呼べ」
 と愚妻に命じた。
「あなたがやればいいでしょ」
 と逆らうが、
「わしはこれまで、さんざんやってみたではないか。それに忙しいのだ」
 と一蹴。
 で、愚妻が道場にやって来ると、三脚を立てて上がり、蛍光灯に触ったら、
「あら、点くじゃないの」
 そうだ。
 蛍光灯が明るく点いているのだ。
 私は引っ込みがつかないではないか。
 だから、愚妻を讃えた。
「おまえの手は〝神の手〟だ」
 先日も、自宅一階トイレのドアノブの具合が悪くなっった。
 私があれこれやってみたが直らず、
「業者を呼んで、直しておけ」
 と愚妻に命じた。
 すると今日、
「ドアノブ、触っていたら直ったわよ」
 またしても引っ込みがつかず、
「おまえの手は〝神の手〟だ」
 と讃えたのである。
 坊主は仏に仕えるが、私は「神」と暮らしている。
「お」をつければ「おカミさん」なのだ。 

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