1週間ほど留守したお陰で、連日のアポイント。
たいした用事でもないのだが、こうして死ぬまで世間と関わっていくのだろう。
それはそれで、よしとするか。
今朝も、ウォーキングである。
これまで私が5時に愚妻を起こしていたが、慣れとは恐ろしいもので、いまは私と同じ4寺30分には起床して、とっとこ着替えている。
そういえば、愚妻はハワイにもウォーキングの服装を持参していて、
「歩くんでしょ?」
と告げられたときには、ギョッとした。
コケの一念という言葉があるが、さしずめ「愚妻の一念」といったところか。
今朝、ウォーキングしていると、紫陽花がまだ咲いていることに驚いた。
梅雨が明けて出番が終わるというのに、頑張っているではないか。
「見ろ、紫陽花が咲いておる」
指さすと、
「枯れてるのもあるじゃない」
と愚妻が興ざめのことを言う。
「バカ者!」
と叱りつけて、はたと気づいた。
ここなのだ。
私は何事もポジティブな部分しか見ないが、愚妻はネガティブな部分に目が行くということなのである。
生き方としては、どっちがいいかはわからないが、人生、ポジティブな部分しか見ないほうがハッピーではないのか。
そんなことを考えながら、私はいつものように小橋の手前で愚妻と別れて陽の当たる「悟りの道」を、愚妻は日陰になっている「煩悩の道」を往く。
遠目に、「煩悩の道」をウォーキングしている人が多く、陽の当たる「悟りの道」を往くのは私のほか数人しかいない。
暑いからといって日陰を歩く、その生き方が私は気にくわない。
真夏は、とことん暑い中を歩けばいいのだ。
これをポジテイブに考えれば、「季節を満喫する」と言うのだ。
季節を満喫
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