歳時記

足りないのが人生

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 明後日は、佐倉市民空手道大会だ。
 市内はもとより、県下から多数の参加があり、ありがたいことに今年も選手数は600名を超える。
 9コートがフル回転で、審判も県内はじめ東京など60名ほどになる。
 一方、私は原稿の〆切が続き、尻に火がついている。
 だが立場上、欠席するわけにはいかない。
 というより、本部席に座って、来賓の方々と雑談のお相手をするのが役目なのである。
 大会終了後、一杯やる〝反省会〟にも、もちろん顔を出さなければならない。
 選手諸君は緊張から顔がこわばるものだが、雑談しながら一日中、本部席に座っている私は、〆切のあせりから、これまた顔がこわばっていることだろう。
 そんなわけで、今朝は6時からパソコンに向かい、延々と原稿を書いている。
 あと30分もすれば、子供たちが稽古にやってくる。
 試合前なので、自主稽古をさせておいて私は原稿を書きたいのだが、今日は幼稚園の子が数名、体験にやってくるとか。
 となれば、自主稽古というわけにはいかず、私が指導しなければならない。
 時間と金と幸せは、足りないようにできている。
「足りないのが人生」ということか。

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