10月発売の拙著について、編集者からタイトルの打診があった。
タイトルに関しては、どうしてもマズイと思うもの以外は編集者に一任である。
正直言って、
(どうかな?)
と思うタイトルもたまにはあるが、編集者が知恵を絞ったものだ。
私は、その努力に敬意を表するのである。
それにこの世界、「勝てば官軍」で、売れた本は、
「いいタイトルですねぇ」
と周囲から賞賛されるが、売れなければ、
「タイトルが、ちょっとわかりにくいかもしれませんね」
と言われたりする。
タイトルは結果論である、というのが私の考え方なのだ。
実は、人間の苗字や名前も、これと同じことが言える。
知人の苗字は変わっていて、よくイジられていた。
「俺は苗字で人生を損している」
と、飲むとよく歎いていたが、同じ苗字で有名人になった人間がいて、この人の場合は、苗字変わっているがゆえに世間に、よりアピールするのである。
妙な苗字であっても、「勝てば官軍」なのだ。
名前だけではない。
短所も同じで、短所がトレードマークになる。
こうした処し方を「自分を活かす」というのだ。
自分を活かす
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