歳時記

お祭りでの演武会

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 昨日は、地元「臼井ふるさと祭り」で演武会。
 地元のキックボクシングジム、ボクシングジム、そして当道場の三団体で行った。
 会場は屋外にリングと照明装置を設定。
 三団体が交互に工夫をこらした〝演し物〟を見せる。
 当道場は子供の基本、空手の型、子供の組手、子供護身術、大人の護身術、古武道の型、ヌンチャク対棒(短刀)、青年たちの組手などを披露した。
 5時スタートで9時終了と長丁場なので、子供たちの演武を前半にもってくるなど、あれこれ頭を絞ったようだ。
 絞ったようだ、というのは、他でもない。
 私は今回の演武会は、ノータッチ。
 しかも、鼻の手術で入院。
 したがって実施プランと進行は、会員諸君にお願いした。
 小学生だけで30名ほどが参加しているので、演武の中身だけでなく、道場から会場までの引率など、一般会員の役割分担など大変だったろう。
 支部の方々の協力は心強かった。
 もう私など出る幕はあるまい。
 有難いことである。
 人生も、技術も、見識も、人間関係もすべて、経験を経ることによって、ひと皮ずつ向けていく。
 ところが、ここを私たちは勘違いして、経験を「蓄積」と考えてしまう。
 そうではなく、経験とは、ある価値観に凝り固まった私たちの心から、余計なものを一つずつ心から解き放つキッカケになるものではないだろうか。
「経験を活かす」
 とは、凝り固まった価値観を削ぎ落とすことを言うのだろう。
 昨夜の演武会を振り返って、そんなことを思うのである。

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