昨日、九十九里の仕事部屋に来て、温泉健康ランドへ出かけた。
日曜日とあって、小学校一、二年くらいの女児が何人か父親と男湯に入っていたが、女児たちは風呂から上がるとドライヤーでしっかり髪を乾かしている。
その仕草が、まるで年ごろの娘さんのようで、思わず唸(うな)った。
何を唸ったかと言えば、若者はどんどん幼児化しているというのに、幼児はその逆で、
「どんどん大人化しているのではないか?」
という思いに唸ったのだ。
夜、魚料理屋で、愚妻にそのことを話すと、
「カッコばっかり大人化しているんじゃないの」
熱燗をグビリとやって、気のない返事をした。
確かにそうかもしれない。
子供たちは確かにおしゃれになった。
カッコばかりじゃなく、頭のなかもおしゃれになって欲しいと、わが身を棚にあげて思ったのである。
大人化する子供たち
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