昨夜、稽古中のことだ。
「ガチャーン!」
と音がしたので、仕事部屋から道場へ出てみると、
「クルマのホイールキャップが転がってきました」
と、M師範代があきれている。
見ると、走行中のクルマから外れホイールキャップが歩道を越え、道場の傘立てにぶつかっていた。
昨夜は雨だったので、プラスチック製の傘立てを道場の入口に置いたのだが、これがなければガラス戸がひどいことになっていた。
(ウーム)
私は思わず唸った。
実を言うと稽古前、一度置いた傘立ての位置が何となく気に入らず、動かしたのだ。
それがうまい具合に、ホイールキャップをプロテクトしたというわけである。
このことを人生に置き換えるつもりはないが、世のなか、何が幸いするかわからないものだと、つくづく感じたのである。
ホイールキャップが転がってきた
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