「あいつにダマされた」
と怒るのは、
「人間はウソをついてはならない」
という前提があるからだ。
反対に、
「人間はウソをつく」
という前提に立てば、
「ダマされた自分がバカだった」
ということになる。
このことから考えれば、
「菅総理はペテン師だ」
と怒る鳩山サンは、
「政治家はウソをつかない」
という前提に立っていることになる。
これに対して、他の政治家たちは、
「政治家はダマされたほうが悪い」
と冷ややかである。
つまり、永田町の面々は、
「政治家はウソをつく」
という前提に立っているということになる。
一般社会の価値観で、政界という特殊社会を渡世する鳩山さんが、菅総理に手玉に取られるのは当然だろう。
「政界は一寸先は闇」
と言われるが、これは「ウソつき同士が寄り集まった疑心暗鬼の世界」という意味なのである。
だが、ウソをついて保身をはかる日々は楽ではあるまい。
そうまでして政治家であり続けることに、どれだけの意味があるのかと、私など思うのである。
「ウソ」という前提
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