歳時記

「大連立」に政治家を考える

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 菅直人総理大臣が、自民党との大連立を模索している。
「復旧・復興に関しては、与野党を超えて協力する態勢を作りたい。自民党を始めとする各野党とともに計画を立てていく形が生まれることを切望している」
 と、菅総理は語っている。
 一方、ラブコールを送られる自民党は「総理退陣」を大連立の前提条件としているが、菅総理は辞任する気はさらさらない。
 さて、これをどう考えるか。
「復旧・復興のため大連立が必要」と菅総理が本気で考えているなら、さっさと辞任すればよろしい。
「私の辞任で大連立が組めるなら、これほど嬉しいことはない」
 と喜ぶべきなのだ。
 ところが、辞めない。
 総理の座にしがみついているがゆえに、大連立は進まない。
 これは矛盾である。
 だから、
「大震災からの復旧・復興を大義名分にした政権延命策」
 と、冷ややかに見られているのだ。
 それにしても、政治家は、失政や失言、スキャンダルで火ダルマになりながらも、なぜその座にしがみつくのか。
 それは、人のウワサも75日で、やがて有権者の関心が薄れていくことをよく知っているからだ。
 いまはボロカスに言われる菅総理にしても、復興が始まれば支持率が回復することを承知している。
 だから、何と批判されても、総理の座にしがみつくのである。
 日本再生のために「私」を捨て、一命を賭す覚悟の政治家はいないのだろうか。
 まもなく統一地方選である。
 

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