歳時記

祖父の50回忌

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 今日は朝10時から、お寺さんで、祖父(父方)の50回忌の法要をお願いしてある。
 命日は5月27日なので、ちょっと早い。
 では、なぜ早くなったかというと、日取りを決めたのが去年の秋口だったからだ。
「来年は、親父の50回忌じゃ」
 と、私の父である87歳の映芳爺さんの一言がキッカケである。
「わしも、いつ死ぬかわからんけん、法事は早ようやったほうがええかもしれんのう」
 と言うので、
「それもそうじゃ」
 と私も賛同し、
「じゃ、春先にでもやるか」
 とアバウトに提案したら、
「それがえかろう」
 こういうのをトントン拍子と言うのだろう。
 3月10日がおふくろの祥月命日ということもあり、今日に決まったという次第。
 もっとも、いつ死ぬかわからんはずの映芳爺さんはピンピンしていて、
「おい、明日は畑へ行かんにゃいけんど」
 と、これから出かける法事より、ジャガイモの心配している。
 なるほど、「死んだ者より、生きている者が大事」ということか。

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