少しヤル気が出てきた子供から、
「どうすれば空手が上達するか」
といった質問を受けることがある。
相手が小学校低学年であれば、
「稽古を休まないこと」
と告げる。
「一所懸命に稽古すること」
と言ったのでは、抽象的で、具体的なアドバイスにならないからである。
これが高学年、さらに中学生になると、
「上手になりたいと本気で思うこと」
とアドバイスする。
本気で上達したいと思えば、放っておいても熱心に稽古するからだ。
稽古に身が入らないのは、
(うまくなりたい)
という思いが希薄なのだ。
だから「上達したい」と、どこまで本気で思えるかどうかが、上達のカギを握るというわけである。
何ごとも、それが成就するかどうかは「志(こころざし)」による。
そしてさらに、その「志」をどこまで持続できるかどうかによる。
要は「自分の思い」をどこまで本気で抱き続けられるかどうか。
人生をも含め、すべての成否は、ここで決まるように思うのである。
上達の秘訣と「志」
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