急に思いたって、昨夜遅く、鴨川の仕事部屋にやってきた。
単行本の原稿が遅れているので、日帰り温泉である粟斗温泉へ行って一挙に挽回するつもりだった。
ところが、家を出る直前、某出版社から電話。
「明日の夕方5時までに書いて欲しい原稿がある」
とのこと。
この出版社には義理があり、SOSでもあり、考えるより先に、
「いいですよ」
と返事をしてしまった。
私の悪いクセだが、OKした以上は書かねばならぬ。
ファックスで送られてきたデータを持って夜遅く、仕事部屋にやってきたというわけである。
で、翌朝。
粟斗温泉にバソコン持参で出かけ、予約していた部屋で原稿を書き始めた。
ところが、これが難物で、四苦八苦。
何とか夕方5時に間に合わせてメールで送稿したのだが、結局、温泉にはザブンと1回浸かっただけ。
いったい何しに来たのかと首をひねりつつ、追い込むはずだった原稿のほうは手つかずのまま、明日は帰宅するのである。
「予定」など、自分が、自分の都合で決めたことなのだ。
狂って当たり前であることを、改めて再認識した次第。
予定を立てるときは、いつ突発事態が起きてもいいように、次善の手を頭に入れておくべきであると、これは老婆心まで。
「予定」は自分の勝手な都合
投稿日: