今日は、私の空手道場の段級審査会だった。
審査会は春秋年2回の実施だが、上達の早い子もいれば、そうでない子もいる。
小学生も5、6年生になると、自分の技量がある程度はわかっているが、それ以下の学年になると、自分が上手か下手かわかっていない子もいる。
しかも、そんな子に限って出席率は精勤賞もので、「原級据え置き」なんてことになれば、
「どうして?」
と、子供たちの心が傷つくことになる。
だから審査員たちは、昇級させるかどうか、苦慮するというわけである。
ならば、かたいこと言わないで、バンバン昇級させればいいようなものだが、一つずつ昇級していけば、いずれ黒帯になる。黒帯になったときに相応の実力が備わってなくて、緑帯クラスに負けたりすると、試合に出るのはもちろん、稽古に来るのもイヤになってしまう。
黒帯になったがゆえに、空手が嫌いになるのである。
だから、バンバン昇級させるのは結局、子供たちを苦しめることになるのだが、さりとて、
「キミたちのためを思って、今回の審査は不合格」
なんて言っても、理解はできまい。
低学年の女の子なんか、
「受かったかどうか心配で、夜、寝られないかもしれない」
と、私に訴えて帰って行ったのである。
さて、どうしたものか。
いま、審査員たちが判定した審査一覧表を眺めながら、
(今回は落としたほうが本人のためかな。いや、仮進級にしようか。いやいや「地位が人間をつくる」という格言もあるしなァ)
どの子も可愛く、どうしたものか思いは千々に乱れ、最終決定について頭を悩ませているというわけである。
今日は道場の審査会
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