歳時記

〝内定取り消し〟を「幸運」に転じよ

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 高校生の〝内定取り消し〟は186人。その半数がいまも就職活動をしていると、今日のニュースで報じている。青雲の志を抱いたであろう彼らの心中は、いかばかりであろうか。
 だが、ここでイジケてはいけない。
 内定を取り消され、それが原因で人生につまづいたとなれば、踏んだり蹴ったりではないか。
 私なら、
「よかった、入社しなくて」
 と考えるだろう。
 内定を出しておいて取り消すような会社は、将来性ゼロ。信義にもとる会社の職場環境など、最悪に決まっているではないか。
 入社してから、
(しまった!)
 と後悔するより、事前に会社の〝正体〟がわかったことは実にラッキーだったと、ポジティブに考えるべきなのである。
 これは高校生に限らず、新卒の大学生にも言える。
 と、なれば、内定を取り消された諸君は、これから10年がたって、
「本当に幸運だった。もし、あのとき内定を取り消されなかっなら、いまの自分はなかったろう」
 そう思うような人生になるよう奮起をうながしたい。
 内定を取り消されたことはショックだろうが、これから長い人生、理不尽なこともあれば、もっともっとつらいこともあるのだ。マイナスを踏み台として、いかにステップアップするか。人生はここで決まるということをおぼえておいて欲しいのだ。

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