土曜日から鴨川の仕事部屋に来ている。
今日は朝から山間(やまあい)の粟斗温泉に出かけた。
鄙(ひな)びた温泉宿が一軒あるだけで、ほとんどが日帰り入浴の客だが、平日はガラ空き。しかも、お湯はなかなかのもので、肌がツルツルになるのだ。
私の肌がツルツルになったところでしょうがないが、部屋を借りて一日過ごせば、命の洗濯気分というわけである。
粟斗温泉までの道中、彼岸花があちこちに咲いていた。
やはり赤が強すぎる。
並んで咲くコスモスの淡いピンクと見くらべれば、主張も強すぎれば逆効果になることがわかる。
控えめは美徳であり、強烈なメッセージでもあるのだ。
唐突ながら、私のこのブログが一冊の本になる。
タイトルは、『道は目前にあり/ここにある。幸せの瞬間』(ディベロップ東京出版)。
本書は、友人で著名な写真家である齋藤文護氏とのコラボレーションである。
齋藤氏は周知のようにHealing Photgraphの第一人者であり、氏がファインダーで切り取った〝人生の断面〟は、ときにほのぼのと、ときに峻烈に、生きるということの意味と実相を私たちに突きつけるだろ。
拙文はともかく、齋藤氏の写真を堪能していただければと思う。もの言わぬ写真であるがゆえに、いかに豊穣なメッセージを発しているか、おわかりいただけるだろう。
発売は10月17日。
このブログが本になる
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