歳時記

今日ノ畑仕事ハ、辛ラカッタ

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 今朝、畑へ行くのが辛(つら)かった。
 寝たのが明け方の4時過ぎ。目覚ましが鳴ったのが5時30分。1時間とちょっとしか寝ていない。
 昨夜、道場から自宅へ帰るときは小雨が降っていたので、
(明日の畑は中止だな)
 と思い、来年から執筆にかかる歴史小説の資料を読んで寝たのだが、念のためにと5時30分に起きて、窓から外をのぞくと、
(ゲッ!)
 雨が上がっていたのである。
 だが、地面が濡れている。
 畑仕事はできないかもしれない――と望みを託し、階下のオヤジの部屋に行ってみると、身支度をして座っていた。
「畑……行くのか?」
「もちろん!」
 畑は、いまやオヤジの生き甲斐になっているのだ。
 2時間ほど畑仕事をし、ヘロヘロになって帰宅すると、風呂へ入って午後まで爆睡した。おかげで執筆予定が狂い、しかも夕方5時から9時まで稽古。食事をすませ、これからパソコンに向かうという次第。
 1日でもいいから、用事のない日が欲しいと思う。
 心底、思う。
 だけど、ヒマになればなったで、持て余すことも、この年になれば身にしみて知っている。
 忙しくてもボヤき、ヒマでもボヤく。
 ないものねだり、ですね。
 それを知っていながら、なおも、ないものねだりをする。
 人間、救い難いものだと、今日を振り返って、つくづく思うのである。
 

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